最新の事業
令和6年度
〈情報提供事業〉
●講演会
日 時 :2024年11月19日
場 所 :福島県農業総合センター
テーマ :「持続的な酪農経営のために〜暑熱対策とアニマルウェルフェアへの対応〜」
基調講演:
「持続的酪農生産における暑熱・気候変動への対応」
酪農学園大学
農食環境学群 循環農学類 教授 森田茂氏
Q&A
講 演 :「近年の暑熱対策は乳用牛の乳生産性・繁殖性にどう影響
しているか〜”異常な暑さ”が通常になる時に備えて今やる
べき暑熱対策〜」
北里大学 獣医学部 動物資源科学科
動物飼育管理学研究室 准教授 鍋西久氏
鍋西准教授の講演動画は2024年12月19日までの期
間限定公開です。ご了承下さい。
録音状況など不十分なところがあり、一部お聞き苦しい箇所がございます。ご容赦ください。
〈情報提供事業〉
●反芻胃からのメタン生成抑制可能な飼料の評価について
2021年9月より乳牛への乾燥紅茶粕給与が反芻胃からのメタン生成抑制効果を有するか調査研究してきました。
2024年度は、飼料中の蛋白質利用効率の向上と反芻胃メタン生成抑制効果の両方が期待される飼料素材(乾燥紅
茶粕、バイパスアミノ酸製剤)を処方した飼養試験を行い、生産性(飼料接取量、乳量、乳質)、窒素出納および
血液成分変化を評価することを目的とし、当協会。信州大学、日本医科大学、森永乳業(株)、ノーサンファーム
(株)との5者で乾燥紅茶粕を用いた共同研究を実施しました。その結果、乾燥紅茶粕によるメタン生成抑制効果
が追認され、昨年度試験と同様にFirmicutes属が増加していることが再確認できました。一方で窒素出納では、乾
燥紅茶粕とバイパスアミノ酸製剤の効果が明確にできませんでした。粗蛋白質消化率推定精度の低さと、供試牛の
体重に有意差があったことが要因と考えられます。
一連の調査研究により乾燥紅茶粕給与が反芻胃からのメタン生成を抑制する効果が確認できたので、2024年度で
乾燥紅茶粕給与による反芻胃からのメタン生成抑制効果に関する調査研究を終了します。